【売約済】クレーメル＆アーノンクール／ベートーヴェン&シューマンvn協奏曲

①ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲ニ長調
②シューマン：ヴァイオリン協奏曲ニ短調

ギドン・クレーメル（ヴァイオリン）
ヨーロッパ室内管弦楽団
ニコラウス・アーノンクール（指揮）
録音：1992年①、1994年②、ともにライヴ

現代を代表するヴァイオリニストであり芸術家のクレーメルと、録音のすべてが衝撃を与え続ける巨匠アーノンクールという異才を放つ2人の夢の共演は、聴き手の度肝を抜くスリリングな演奏です。このCDは2曲の協奏曲を収録した非常にコスパの高い1枚です。

『ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、独奏者にもオケにもものすごく難しい曲だと思います。特に線の細いヴァイオリンでは、表現が弱くなってもたない。太い音で明確にリズムを刻み、自ら音楽の構成を作り上げていくクレーメルの表現には脱帽する。時にはそれがうざくなるヴァイオリニストだが、この曲には見事にはまっている。そして、つかず離れず、これも明確なリズムとアクセントの強い表現で全くスキのない伴奏を繰り広げるアーノンクールも素晴らしい。この曲でこれほど隙がなく凝縮感のある演奏は他に知らない。ピリオド奏法や、ピアノのカデンツァなどに注目している方も多いが、そんなものはどうでもいい。表現の難しい、けど古今東西最高のヴァイオリンの協奏曲を正面突破した素晴らしい演奏だと思う。ティンパニとピアノを加えたカデンツァも特筆すべき聴きもの。強烈な主張が込められた再現芸術の極致です。』

『20世紀になって発見されたシューマンのヴァイオリン協奏曲は、クレーメルがあらゆる音符に情念を込めて演奏することで真価が伝わります。ソロヴァイオリンは美しい旋律を朗々と弾くのではなく、むしろわざとたどたどしく弾いている感じです。だから歴代のヴィルトゥオーゾもあまりひきたがらなかったのかもしれません。私はこのぎくしゃくした感じこそがシューマンらしくて好きです。眼光紙背に徹するアーノンクールの指揮により、知・情・意を備えた名盤となりました。』

国内盤、帯無し、盤面傷無し

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