希少・美品の明るいペトリAuto Petri 55mm f1.4 とFT

ペトリFTはPETRI初の絞込み測光方式TTL機として1966年に発売。シャッタースピードも1～1/1000となっています。
レンズのC.C Auto Petri 55mm　f1.4はペトリのラインナップで最も明るく特筆の優秀レンズで、1967年に登場しました。
F1.4の明るさにも関わらず開放からスッキリとした描写でコントラストや発色も良く、デジカメで用いた場合にも色収差がほとんど目立たないなど、この時代に設計の同クラスの大口径レンズ群の中で一歩抜き出た優れた性能を実現していました。
レンズの構成は戦前のLeitz Xenon1.5/50 やLeitz Summarit1.5/50、Contarex版Planar1.4/55やPancolar1.4/55など最高級レンズに採用と同一で、ガウスタイプの最後部(正エレメント)を２枚の正エレメントに分割し、５群７枚としている。この構成の特徴は収差的にバランスを取りながらf1.4の口径比を実現でき、バックフォーカスの確保が容易で、一眼レフカメラ用の標準大口径レンズに多く採用されました。
1970年代にレンズ内ハレーション軽減に後玉のコーティングがアンバー色からシアン色に変更され、シャープネスとコントラストの向上が図られました。今回の個体はアンバーコーティングなので、変更前の前期型です。
レンズは登場後のカメラ毎日1967年12月号の性能試験で最高レベルの成績を示し、1974年のカメラレンズ白書の評価記事でも優れた性能が絶賛されました。しかし市場ではあまり売れなかったそうで、ペトリという廉価ブランドの最高級レンズモデルの販売は不調で、結果希少なレンズです。
レンズの評価では、前ボケも理想的な柔らかさで、開放から絶好調。ポートレートに最適な柔らかさと、それでいて線が細くシャープなディテール。だけど写り過ぎない。現代レンズでもこんなレンズ見たことないですが、オールドレンズでも稀にみるポートレート向きレンズのようです。
今回の出品ではカメラはTTLは動作するもシャッタが降りません。
レンズは外観も光学部もかなりのキレイさで今回は、Sony α7に装着してサンプルを撮影。逆光でゴーストを発生させています。
添付の写真で状態と撮影結果をご確認下さいね。

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開放F値:1.4

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