[プラチナ万年筆] プラチナ18 肥後象嵌 桜 サクラ 18K 細軟ニブ

プラチナ万年筆の肥後象嵌 桜です。
18Kの細字・軟調ニブで現行のコンバーターに対応しています。


＜品物について＞
親戚の家を整理した時に出てきたものです。

こういった伝統工芸品は国内メーカーのものがいくつかございますので気が向いた時にでも覗いてみてください。


＜状態＞
状態としては使用感があります。
キャップに補修跡が見られます。


細かい擦り傷が見られます。
嵌合式故の首軸の擦り傷が見られます。

画像12，13枚目のようにキャップにクラックの補修が見られます。
目立ち難いよう着色後の接着剤のようなもので修理されているようです。
光に当てると流石に分かりやすいです。
空気漏れなども無さそうです。

補修の方法については、全体にストライプの彫りが入っているので溶かして癒着するよりは目立ち難く良い選択という印象です。
親戚を褒めるのもなんですが(^_^;)


ニブについてはルーペにて拡大していますのでよくよくご覧頂ければと思います。
古いペンでは少し珍しい細軟ニブです。


＜万年筆の特徴など＞
プラチナ18の最上位モデル、肥後象嵌 イチョウです。
立ち位置としては、旧式の肥後象嵌 イチョウとなります。

特徴としては、肥後象嵌と大きめのニブが挙げられます


肥後象嵌は武家文化の中で刀や装身具などに施される装飾として発展した伝統技法で、錆の上に純金を嵌めこんだものとなります。
詳しい蘊蓄については、製造元である光助さんのHPでもご覧ください。
確か当時からずっと光助のはずですので。


ベースのペンがプラチナ18の上位モデルですので全体的に太めで、ニブも比較的大きい万年筆となります。
首軸がφ10～φ11ですので参考になればと思います。


書き味自体は非常に無難という印象です。
細軟でもインクフローが安定しています。

ポケット万年筆を大判にしたような構造なので比べるとより撓りなどは出やすい印象です。
特に細軟なのでその傾向が強いかと。


＜最後に＞
飾り気のある万年筆をお探しの方などいかがでしょうか？

以上、よろしくお願いいたします。

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